それはカサ・ミラノ煙突から始まった
デザイン会社に勤めていた1989年に、家族と行った名古屋「世界デザイン博覧会(1989年7月15日〜11月26日)」で、建築家アントニオ・ガウディの名前を知る。さらに「ガウディの城」というブースに展示されていた「カサ・ミラ」の煙突(原寸大レプリカ)を目にして衝撃を受けた。
「これが煙突なのか…」煙突にさえもこれほどの存在感を与えることができるデザインの素晴らしさ。建築家とグラフィック・デザイナー。職種は違えども、想像力は同じである。その時から「ガウディ」を強烈に意識するようになった。そして、
「いつかはガウディのように“力湧き出たような存在感のあるデザイン”が提案できるグラフィック・デザイナーになる」そう決心したのである。